ハロプロパーティーと美勇伝ツアーのセットリスト

ハロプロパーティー美勇伝のツアーが始まっている。セットリストを見ると、
どうやらカラオケ大会の様相を呈しており、結構盛り上がって楽しいようだ。
おいらもセットリストを拝見したが、その中で気になったのが、


 ・ブギートレイン'03/加護亜依
 ・会えない長い日曜日/三好絵梨香


この2曲に尽きる。これは、もちろん、藤本美貴の楽曲である。
おいらは美貴ヲタですから、当然この2曲が大好きなわけで、あいぼんハロプロPで
ブギトレを歌うと聞いた時は、ほほえましい反面、ちょっとなぁ…という複雑な感情に
なっていたのだが、これに続き、美勇伝のツアーでも、ミキティの曲があるという…。
これには美貴ヲタとして手放しでは喜べない。むしろ憤りすら感じた。


Outer Space-アウタースペース-さんのコラム#78「▲ 楽曲カバーに伴うリスク」を拝見した。
その内容を抜粋して引用させていただくと、

美勇伝のツアーは、誰もが予想していた通りのカラオケコンサートに落ち着き、それはもう
何の脈絡も無く、美勇伝にとっては縁もゆかりも無い曲のオンパレードとなっている。(中略)
その中でも最も衝撃的なのが、石川さんソロによる「100回のKISS」。この加速度的に急速に
進むカラオケ化は最早歯止めの利かないところまできてしまっている。
しかし、これは完全にあゃゃと、この「100回のKISS」という歌に思い入れのあるファンに対する
冒涜である。こんなことが許されるはずが無い。こういった楽曲に対する「思い入れ」というのは、
何もヲタ特有の気持ちの悪い感情によるものではなく、どんな人にだって必ずあるもの。
他人の歌を歌うということには、それなりのリスクが伴うのだ。(中略)
つんく♂は、曲を一つのエンターテイメントと捉える傾向が強いのか、そういった曲に対する
敬いやら配慮というものが、決定的に欠けているように思える。』

おいらの感情はこの文章にほぼ同意である。特にミキティのソロの楽曲というものは、美貴ヲタに
とっては、複雑な感情の絡み合った、特別な曲なのである。
それは単にミキティのソロ活動の封印による。ミキティの娘。加入後コンサート等でファンに
披露されたソロ時代の楽曲は、'03秋のツアーの「ブギートレイン」と、'05春のツアーの
ロマンティック 浮かれモード」この2曲しかない。ミキティのソロ時代の曲が大好きな
美貴ヲタにとっては、ミキティの歌が聞きたくてたまらないのである。しかし聞くことが出来ない。
このような複雑な感情が絡み合っているミキティの曲は、美貴ヲタにとっては特別なものなのだ。
おいら自身、ミキティのソロ時代のライブやTV出演等の映像を見ると、懐かしさと寂しさで、
涙が出そうになる時がある。それくらい、美貴ヲタにとってミキティの楽曲は大事なのである。


それがハロプロPのセットリストに組み込まれた。最初はあいぼんの歌うブギトレにちょっとだけ
興味がある反面、やはり複雑だった。それが、今度は美勇伝のセットリストにも、ミキティの曲が
あるという…。これは美貴ヲタとして手放しでは喜べない事態である。
6月から始まるなっちのツアーでももしかしたら…?っていう不安感さえ募ってくる。


ミキティの曲を歌うというのは、そういった複雑な事情を抱える美貴ヲタの感情を煽ることに
つながりかねない。
それに、このような曲を歌いたいと一番思っているのは、他でもない。藤本美貴自身である。
5/6・7日に武道館で行われた娘。コンでは、ミキティが堂々と自身の曲を歌いきった。
この時、1万を越える観衆が一体となり、非常に盛り上がった。これは「ロマモ」という曲の持つ
不思議なパワーのお陰もあるだろうが、一人で、武道館クラスの会場全体を盛り上げ一体化させる
力を持ったハロプロメンバーは、他になかなかいないと思う。
そういった意味でも、「藤本美貴」という存在の偉大さを感じ、彼女のヲタであるということに
誇りを持つことが出来た。


決して好待遇とはいえないに扱いに耐えてきたミキティとそのヲタ。それでも頑張っている
美貴ヲタの感情をこれ以上刺激しないで欲しい。寺田さんにも理解して欲しいものだ。